ウェブデザイナーの日記

twitter, Second Life :: 私的ネット生活総括 :: 私は引退の日が近いのか?

2007.05.18 11:05

twitter, Second Life :: 私的ネット生活総括 :: 私は引退の日が近いのか?

mixiの次はtwitterですか。うぅむ。Second Lifeも盛況らしいです。

twitter.com
Second Life

twitterってなにかというと、日常生活の合間に「会社いってくる」とか「めしくった」なんていう一行コメントをやりとりするんですって。ソレやってる間に『友達』が増えてくんですってよ。

こういうのにハマるやつらの『友達』っていったいナンなのだ。私はtwitterをやらないが、パチンコもやらない。やらない理由はどちらも同じで『手順が回りくどいから』だ。パチンコなんか丸一日潰して騒音の店内でタマをはじくくらいなら、10人が一万円づつ出して、ジャンケンポンして勝ったもんが総取りすればいいだけの話。これなら10秒でカタがつくぞ。場代もとられないしな。やってることはソレと同じだということに気づけないから中毒なんだろうけど。

一行コメントをやりとりするのにそんなに大掛かりな仕組みが必要なんだろうか。既存のIMでイイじゃないと思うんだけど。なんでいまさらこんなものにブランドづけが必要なのだろう。昔からソレ的なことをnetizenたちはやってきたと思うんだけど。

Second Lifeはただのネットゲームじゃないの?こういうのいままでもたくさんあったでしょ?Warcraftとか。なにがちがうのだろう。世間の評判を見聞きしていると、どうやらいままでのネットオタクゲーマーの範疇を超えて一般人にもウケてるらしい。ふぅん。なんかちがうんだろうか。と思ったら「アバターが充実してるから楽しい」という記述をあちこちで見た。アホか。いい大人が着せ替え人形で遊んでんじゃねーよとおもった。

10年前にフラッシュバック。

かつて私がインターネット接続環境を欲したのは、WELLというサンフランシスコをベースにしたパソコン通信のコミュニティにつながりたかったからだ。当時は日本ではニフティ、PC-VAN、アスキーネットなんていうのがあったけれど、私は海外にアクセスをしたかったからWELLが目的だった。当時のWELLはものすごく画期的なスペースで、いろんな分野の著名なアーティストたちも積極的に参加しており、私の目的はポール・オースターだった。

ポール・オースター自ら掲示板に出現して、ファンたちと交流してるという記事を雑誌で読んだのだ。それでものすごくパソコンが欲しくなってつないでみた。当時はtelnetですよ。こんなのが黒い画面に出てくるヤツ↓

Do you login?
y/n

初めてつながったときの感動はすばらしかった。でもその後すぐに私は落胆した。私が初ログインした頃のWELLはもうWELLじゃなくなってたらしいのだ。私が雑誌で見聞きしたようなスノッブな雰囲気はまるでなくて、ツーリストたちに荒らされていて、著名な作家やおもしろいアーティストたちはすでにその場にはいなかった(マハラジャ以降の六本木状態)。つまり雑誌で情報を仕入れてアクセスするっていうプロセスは『日経トレンディを読んで女子高生の動向を知る』のと同じなのだと私は理解してその場から去った。だから私は良かったころのWELLというものを知らない。とても残念だ。いまの私たちはウィリアム・ギヴソンのブログを普通に読めるし、たくさんの著名人たちはMySpaceを通じてファンとコミュニケーションをしている。でも当時はそんなのものすごく画期的だったのだ。

その後、WELL以外にもたくさんあると知った私は、アメリカ、ルクセンブルグ、中国、スウェーデン、世界中の国々のパソコン通信にアクセスしてみた。もちろん国際通話で。ゼロゼロワンダフルですよ。毎月届くKDDのワンダフルな請求書に恐怖しながら私はやめることができなかった。ものすごく楽しかったよ。

私はそんなことをやりながらサイバースペースを漂流し、すばらしい居場所を見つけた。それはnntpていうプロトコルの場所だった。news serverにアクセスすると、ものすごい数のグループにわかれていて、そこから自分に合うやつを選んで情報交換をしたり友達を探す。私はいつしかズブズブにハマって、モデムのガーピー音を聞きながら眠りについたりした。スウェーデン人とアメリカ人の友達ができて、あの頃の私たちはまるで家族のようだった。お互いのことを語り合って、仲良しの隣人かルームメイトみたい。こんなに距離が離れているのにこの近さはスゲーと思った。マクルーハンは正しかったぞーと私は感嘆したものだった。

コミュニティサイトを語るとき、必ず出てくるキーワードが『距離感』ってやつだ。MIXIはMIXIの距離感があって、twitterにはtwitterの距離感がある。MySpaceしかり、Orkutしかり。まだまだあるぞ。blogspot、livejournal、etcs、 etcs。私の10年前の距離感はまさに『隣人感覚』だった。「これがグローバルヴィレッジだー」とおもった。私の脳はそれをやすやすと受け入れた。

その後ときが流れたが、結局、アレを超えるサイバースペース体験を私は経験していない。新しいものはしょっちゅう出てくるが、どれもこれもつくりもんくさく見えてしまう。だから着せ替え人形に熱中するひとたちのきもちがまるでわからないよ。

twitterもsecond lifeもなんにも新しく見えない。こんだけの技術を投入して、目的が『1行コメントをやりとりする友達』とか『着せ替え人形』なわけ?人類って脳が後退してない?なんてかんじなボヤキを書いてると、古くさいガンコおやじみたいに聞こえちゃうのだろうか。わたしゃ世の中についていけなくなってレールから脱線する日も近いのだろうか。

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ira (2007年05月18日 20:56)

フジイさんのねっとルーツが垣間みれて楽しい投稿だた!:D